notes

火のある暮らし

dscn7511

冬の足音が聞こえてきた今日この頃。

朝夕は肌寒いし、煮込み料理が美味しく感じる季節。薪ストーブに火を入れる機会が徐々に増えてきたこともあって、近所の森で枝打ちされた杉の枝を利用して囲いを作ってみた。思いのままに作ってみたらなんとも無骨な恰好になったけれど、「大地の産物」といった感じで見るたびに気に入ってきた。何にでも興味があるお年頃の息子もこれでは手も足も出せまい。

最近薪ストーブの勉強をすすめるにつれて、我が家の薪ストーブのチープさが悲しくなり、分厚い鉄板を溶接した薪ストーブを町工場で作ってもらうことを妄想している。朝まで熾きがゆっくり燃えて、ピザも焼けるオーブン付き薪ストーブ。そんなぬくぬくと過ごす日が来るのを夢見て、夜な夜な設計を進めるのです。お猪口片手に。

かぼちゃの実はどこになる

dscn7393

収穫の秋。うちの畑でも野菜たちが食べごろを迎えている。

おやおや、このかぼちゃは木に実ってるぞ。
通常かぼちゃというものは畑中にどこまでもツルを伸ばし、ほかの野菜に覆いかぶさってしまい手に負えなくなる。しかしこのかぼちゃ、梅の木に巻き登り、そこらにぶらんと実らせている。これは人為的に手を加えたものではなく、極々自然にかぼちゃの意思のままに育った結果である。場所をとらずコンパクトかつ収穫しやすい合理的な成長。これぞ共存共栄のかたち。

このプロセスの中で特に重要なのが「許す」ということかと思う。梅の木に巻きヒゲを伸ばした始めたとき、ツルをぐるんと巻き付けたとき、青々とした葉が生えてきたとき。各段階で手を加えるのをぐっとこらえて、彼のことを許す。見守る。自分の意のままに行かぬこともあるけれど、ひとまず「許す」の先にはこんな光があるのかと、日々学びがありますね。丸い穴に四角の積み木を入れようとしている息子にはどんな光があるのやら。

小国収穫祭

dscn7171

僕の住んでる小国町で話題沸騰中の「小国収穫祭」。
ズべさんこと藤本髙廣さんが小国町に長期滞在し、町内から集められた鉄くずを立体作品に組み立てて、町内各所に展示するというアーティストインレジデンス企画。
毎日入っている山川温泉共同浴場にも「山川湯タカ」なる愛嬌たっぷりの作品がやってきました。この作品よくよく見れば、農具や古ぼけた暮らしの道具で出来ていて、土地の営みや時間の積み重ねがギュッと織り込まれています。何だか分からない謎のパーツもあったりして、年配者たちの憶測トークが湯船で展開されるかと思うとしばらく楽しみであります。小さな楽しみ盛りだくさん小国町。
————————-
「小国収穫祭」
坂本善三美術館シリーズアートの風Vol.6/藤本髙廣のくず鉄魂・地産地生
開催期間 9月9日~10月30日
開催場所 坂本善三美術館を中心に小国町内各所
観覧無料
#小国収穫祭

あらためましてご挨拶です。

DSCN7134

私、2016年4月より建築事務所「たねもしかけも」を始めました。

これまで建築設計事務所~インド建築集団~建築施工会社と勤務してきて、建築がどれほど多くの人の関わりによって成立しているか知り、いわゆる「独立」の願望はほとんどありませんでした。建築は私たちのまわりにいつもあり、だれもが関わりながら暮らしています。そのことをもっとはっきりと実感し、愛着を深めていける状況を広げたいという思いが高まり、フリーランスとして活動することにしました。事務所として出来る仕事の範囲を曖昧にすることで、線引きなく横断的に建築への関わり代を広げることが出来ないか、そんなことを考えています。時にはみんなで一緒に作業します。石を積んだり、木を植えたり。森の勉強をしたり、ピザを焼いたり、映画を観たり。そんな体験の積み重ねを一緒にしませんか。

この夏、いくつか旅をしました。魅力的な土地・人・出来事と出会いました。まだ知らない素晴らしい世界がある。こういうとき頭のどこかで自分の住む環境と比較しています。また、僕の住む町を訪ねてきた友人と近所をゆっくり巡りました。見慣れた風景・食べもの・温泉が新鮮に映ります。そして僕の住む環境は素晴らしく豊かであると改めて気づきました。しっかり意識しながら日常を暮らすこと。このことは大きな気づきです。上の絵はそんなことを微笑みながら教えてくれている気がします。さあ、冬に向けてこつこつと準備を始めよう。

絵:「トゥリアの虹」 BEBICHIN ART

暑中お見舞い申し上げます。

DSCN6771


瀬戸内の島でゆっくり過ごしています。

インドで同じ釜のカレーを喰らった友と小豆島・馬木キャンプで再会し、彼が現在所属するドットアーキテクツの作品群を拝見。在野どこにでもあるようでどこにもない、セルフビルドならではユニークで絶妙なる納め。好きですドット。特産の小豆島醤油もじっくり見学。もろみを木樽で発酵させて作るふつうの醤油って少数派なの?醤油仕込み用の木樽の作り手が日本にいない?ってことは。そんな状況ときちんと向き合う醤油屋さんのお話し。醤油は濃くてほんのり甘くて絶品でした。ご近所さん、味見しに来てください。

中国山地の森の町にも一泊。話題のパンとビールのお店や、薪ボイラーの温泉、ひのきの家具屋さんへ。僕の住む小国町と環境、風景、状況が似ていてホッ落ち着くいい場所でした。泊まったキャンプサイトの近くの若杉原生林を朝から散歩。「熊に注意」の看板にビビりながらも、うっすら霧のかかったような澄んだ新鮮な空気と、見渡す限り苔に覆われた森に、身も心も浄化されました。
週末の花火大会(ゲストライブはなんとアン・サリーさん!)を観て小国に戻ります。