
年末ということで事務所の掃除をしました。しかしどこを掃除したのか分からないようなカオス状態が常で、あれこれギュッと詰まった空間でたねもしかけもやってます。
今年を振り返ると、上半期に関わった「神水公衆浴場」が特に印象に残っています。大学同期の友人が新築した住居兼銭湯の現場なのですが、どういうわけか私は施工の現場監督として参加することになりました。普段は設計をしている身なので設計している人の気持ちが分かる、と同時に以前施工に携わっていたこともあり施工する人の気持ちもよく分かるという、複雑に揺れ動く共感のオンパレードでした。ちょうど empathy〈共感性〉について考えていたこともあり、異なるアプローチで考えられたアイデアや感情のようなものに思いを寄せて、他者を理解するためのトレーニングの機会だったのかと思います。こちらの案件は新建築住宅特集2020年9月号に掲載され、たねもしかけもも施工者として紙面に登場(!)、貴重な経験に関わらせていただきありがとうございました。
今年もみなさまお世話になりました。
どうぞ良い年をお迎えください。