森のスイッチ

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子供の頃、気付けば山をギザギザに描くようになった。大人になってそれは人工林の風景だったと理解した。あなたの住んでいる町の森林率は78%である。と言われても高いのか低いのかピンと来ないけれど、家の目の前にせまってくるスギ林と、丸太を満載して国道を走るトラックはよく見かける風景として馴染んできた。けれどもやっぱり、その風景を形成している生態系がいったいどうなっているのかモヤモヤしてピンと来ない。

さてそんなときは森に入って木を見よう。という訳で森を知るツアーに参加しました。
苗木の植林〜伐採の現場〜製材の地熱乾燥〜杉からアロマオイル抽出〜という「木の一生」をコマ送りで体感できるお腹いっぱいの内容でした。20mほどの真っすぐに伸びた杉の木に楔が打たれ、ゆっくりとスローモーションのように倒れ、ズーーーンという地響きと風圧のある重低音が森中に響き渡った時、「ちゃんとやろう」という心のスイッチが入りました。それは同じ生き物としての務めであり、住まわせてもらっている環境にしっかり定着して暮らし、いつの日か僕もギザギザの風景の一部になるというスイッチ。そういうものに私はなりたい。

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