森からはじまる家

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3匹のこぶたはそれぞれワラ、枝、レンガで家を作りました。その理由はそこに素材が有ったからというごく自然な選択でした。私も沖縄ではコンクリート、インドではレンガで作る経験をしました。

私の住む阿蘇小国町には良質な杉が豊富にあります。住民の方も杉に慣れ親しんで、自然な選択で小国の杉を使って家を作ります。今回、その自然な流れで(とはいえ普通ではなかなかない貴重なご縁です)、家に使う木材をお施主さんと山から切り出す体験をしました。当日、山に集合したのは、お施主さんをはじめ、山の管理から伐採~出荷を担う森林組合さん、製材加工をされる製材所さん、そして設計者の私。みなさんのお子さん同士が同級生という引きつけの法則!により実現しました。

70年を超える成木に楔が打たれ、ゆっくりとスローモーションの様に倒れ、大地と空気を震わせるあの伐採シーンには心が痺れます。ありがとう大切に使わせて頂きますと、そういう気持ちが自然と湧き出るのです。この日伐採して頂いた木材は部屋の中心的な柱と、台所の天板に使うことになりました。家族の集まる場所で思い出とともに大切にされることと思います。

今日も町内のどこかでこの伐採シーンが起こっています。機会があれば身近な環境で実体験することも出来ます。その体験はじんわりと余韻が残り、その後の生活での選択に良い影響を与えてくれることでしょう。日本中に広がる山に対する環境意識も、身近な裏山から感じ取ることで始まります。このような良い機会に関ることが出来てありがたく思います。

小国は今日も雪だった

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ちょうど4年前の今日、今住んでいる阿蘇小国に引っ越してきました。
初日は唯一の知り合いと一緒に薪ストーブを設置して暖をとり、アウターを着込んで寝袋で震えながら眠りました。完全に寒さをなめてた。。。巷で騒がれている高気密高断熱とは真っ向から逆走している隙間だらけでぺらんぺらんの我が家を如何に投資せず暖かくするか、そんなことばかりやっているうちに4年が過ぎ、5回目の冬を雪と共に過ごしています。

去年の今頃感じていた「弥生へ」というテーマがいよいよ現実味を帯びてきていて、ついに稲作の世界が開けようとしています。これはずっと思い描いてきたことで、諸先輩方の知恵を拝借しながら本気で臨みたいと思っています。生き生きと暮らしていくことができる環境を、自分たちとその身近な身の回りの循環の中で整えていくことがもっぱらの取り組みでございます。寒さの先にあるあの春のほころびまで、さあさあ準備をすすめてまいりましょう。

土地に発見する

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小国町出身の画家・坂本善三さんの作品を所蔵・展示する坂本善三美術館で、「コレクションリーディング」という企画があり、「床A」というプロジェクトで参加させて頂きました。善三さんがヨーロッパで建築物を見て、水平垂直の構成に感動し描かれたという「壁A」という油絵の作品に対する私のレスポンスです。

このプロジェクトでは、座ってくつろいで鑑賞することが出来るものを、近隣の日常生活に既にある要素で構成することをテーマとしました。町内のくつろぎの空間をきょろきょろと探す日々でした。会期が近づいたある朝、近所を散歩していた時に発見したのがこの三輪車です。この三輪車は農家さんがサツマイモの苗を植え付けるときに使う農具として自作されました。苗を乗せて、椅子に座って畝にまたがり、楽な姿勢で作業できるよう、必要に応じて工夫が凝らされた最適な道具です。ですが、見慣れぬ姿に驚きと、座った時の楽しさを与えてくれます。

今回私は新たにつくっていません。ただただ磨いてお化粧して善三さんの絵の前に置きました。最大の敬意を持って、土地に発見するということをしました。日常の延長線上のとても楽しいプロジェクトでした。

今回プロデュースとアドバイス頂きました美術家の藤浩志さんと、きっかけをくださいました学芸員の山下さん、サポート頂きましたそして美術館スタッフのみなさま、そして一緒にそれぞれのプロジェクトで参加されたメンバーのみなさま、どうもありがとうございました。ゆるやかな作品が多く楽しめる展示になっております。お近くの方は是非どうぞ足を運ばれてください。


藤浩志と小国び塾が作る善三展
「こんな解釈ありなんだ!」

会期: 2017年9月16日―11月26日
会場: 坂本善三美術館
熊本県阿蘇郡小国町黒縁2877
ブログ:小国び塾活動日誌

公園ができました

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人生で初めて公園のオープニングに立ち会いました。
その公園はちょっとだけ変わっていて、森の中の私有地につくられた民営であること、そしてみんなで場を育てていくことを前提としていること。自分たちで公園をつくろうという人たちがいて遊具が欲しいという依頼の話を聞いた時は正直戸惑ったけれど、よくよく話を伺うと自然と親しむ為の共有スペースにしたいという素朴な話で、なるほどそれなら出来そうだし僕の家の近くにも欲しいなとむくむくイメージが膨らみました。
提案したのは杉丸太のジャングルジム。最長6mの丸太を積みあげて、素材そのまんま素直だけどなかなか体感したことない存在として丸太がそこにいます。ぜひ触れてつかまってぶら下がってもらいたいです。
それから公園各所にある看板は、沖縄生活していたころに出会ったBEBICHIN*ARTさんに依頼してなんとも可愛い傑作ができました。そんなBEBICHIN*ARTさんが去年に引き続き、今年も小国町の内緒スポット「うね」にて展示会開催します。こちらも是非遊びに来てください。

「コミュニティー公園 下鶴」
熊本県阿蘇郡南小国町下鶴
https://goo.gl/maps/SwqnS4b2oJM2
みんなであそびをつくるこうえんです。じぶんたちでよくかんがえてけがをしないようにちゅういしてのびのびとじゆうにあそんでください。

うねのちょっこり二人展
https://uneenu.wordpress.com/2017/07/12/%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%A3%E3%81%93%E3%82%8A%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E5%B1%95/

あなたが落とした斧は

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あなたが落とした斧は金の斧?銀の斧?
それともこの極上の刃金の斧かい?

薪ストーブを使い始めて三年。さすがに手斧では太刀打ちできない丸太を前に、斧を買うならここと決めていた町内の川述鍛冶屋さんを訪ねる。刃物専門で70年(本当!?)やってきたが数年前に足を悪くして以来作ってないらしく、貴重な在庫の刃を分けていただく。やや興奮気味に斧の扱い方を全身全霊でレクチャーしてもらい、まだ十分可動する機械の説明を頂く。実際の鍛冶加工を見たことがなく正確には把握出来なかったけれど、分かる人にはたまらない宝石箱のような世界が広がっていました。

物に溢れているものの、本当のモノを見る知る機会が激減しているご時世。作り手さんから「どうだ」と手渡されるこの感じ。ほんとリア充です。いやーいい買い物させてもらいました。