
川に対して最大限開けるように計画したオモヤハナレ形式の住宅
計画地は川に面しており、高低差4mの石積の上に既存建物が建っていました。窓を開けると川の音と空気が 部屋の中に流れ込み、自然と一体になったように感じられました。
現行の法規(県条例)ではガケから一定の 距離を取るよう定めがあり、再建不可能な配置である為、基礎及び構造体を補強改修してオモヤとして残しま した。
増え続ける蔵書と、将来的に変化するであろう家族の形を大らかに許容する受け皿として、田の字型平 面のハナレを増築しました。ハナレは適法するようにガケからセットバックし、オモヤに現法が遡及しない様、物理的に縁を切り別棟扱いとしました。その結果、既存の大きなモミジを残したプライベート性の高い前庭が 生まれました。
オモヤは既存同様の板壁を張り近隣にも馴染みの深いものとし、ハナレは新たにインストール された異物らしくあるようにシルバー色の家型アイコンとして差異のある外観計画としました。