収穫の秋。うちの畑でも野菜たちが食べごろを迎えている。
おやおや、このかぼちゃは木に実ってるぞ。
通常かぼちゃというものは畑中にどこまでもツルを伸ばし、ほかの野菜に覆いかぶさってしまい手に負えなくなる。しかしこのかぼちゃ、梅の木に巻き登り、そこらにぶらんと実らせている。これは人為的に手を加えたものではなく、極々自然にかぼちゃの意思のままに育った結果である。場所をとらずコンパクトかつ収穫しやすい合理的な成長。これぞ共存共栄のかたち。
このプロセスの中で特に重要なのが「許す」ということかと思う。梅の木に巻きヒゲを伸ばした始めたとき、ツルをぐるんと巻き付けたとき、青々とした葉が生えてきたとき。各段階で手を加えるのをぐっとこらえて、彼のことを許す。見守る。自分の意のままに行かぬこともあるけれど、ひとまず「許す」の先にはこんな光があるのかと、日々学びがありますね。丸い穴に四角の積み木を入れようとしている息子にはどんな光があるのやら。